花粉症予防と対策
花粉症のシーズンに悩まされている人も多いと思います。
花粉症が自然に治る確率は、約5〜10%。
今では、10人に1人の日本人がかかり、今後も増加が予想されています。
治療のほとんどが「薬で症状を抑える」という方法です。
では、その薬の種類や服薬時期を見てみましょう!

≪薬の種類と服用時期≫
・病院で処方される花粉症の薬は大きくわけて、3種類の飲み薬があります。
 「抗アレルギー薬」「抗ヒスタミン薬」「ステロイド薬」
・飲み薬の他、点鼻薬や目薬、塗り薬などがあるので、医師の診察と指導を受けてください。
●抗アレルギー薬(体質改善薬)
抗アレルギー薬は、花粉シーズンの始まる2週間前から飲み始めます。
※花粉症の原因となる免疫細胞の細胞膜を安定させ、花粉との反応(アレルギー)を防ぐ事に使われます。
●抗ヒスタミン薬
シーズンはじめから花粉のピークまで使用します。
※鼻の粘膜に花粉がつくとアレルギー症状を起こす「ヒスタミン」という物質が放出されます。
※この働きを抑え即効性が期待できます。
●ステロイド薬
症状が出ている時または、上の2種類の効果が出ないときに使用します。 
※全身的副作用の可能性があるため、短期間に使用します。

≪花粉症の予防の心得≫
1.よく寝て、疲れをためない
2.体力を保つ
3.有酸素運動などで鍛錬する

 ※自律神経が整い、アレルギー反応を抑えやすくする。
4.ストレスをためない
 ※不規則な生活は花粉症の発生や悪化を招きます。疲労は貯めないようにしましょう。
5.たばこ、アルコール、刺激物(激辛カレーなど)は控える
 ※鼻づまりをひどくするので、刺激物やアルコールなどは控えましょう。
  さらに、鼻や眼の粘膜を刺激する喫煙はやめましょう。

≪生活習慣から花粉症対策を考える≫
1.花粉との接触を極力避ける
2.食事では、たんぱく質と脂肪を取り過ぎないこと。
牛や豚の肉、牛乳・バター・チーズなどの乳製品は、いずれも高たんぱく・高脂肪・高カロリー。高たんぱく、高脂肪の食事は花粉症の症状を助長します。
3.ハウスダストにご用心。
花粉症を誘発、悪化させているのがハウスダストと呼ばれる家の中のほこりやダニなどのフン、死骸です。掃除機はきちんとかけ、洗濯できるものはよく洗いましょう。
4.ペットについた花粉はしっかり払おう!
ペットの毛は花粉の温床になっています。
散歩をさせる場合は花粉の飛散量の少ない早朝を選びます。
風の強い日や湿度の低い日には控えるようにしましょう。
5.空気清浄機は置き場所を工夫します。
花粉症の症状があらわれるのは目や鼻。
つまり、顔の高さに空気清浄機を置いておくことで花粉をカットできます。
ベッドルームでは布団のそばに置くと効果が増します。
部屋の片隅において置くより効果があるので、是非試してみてください。
6.床は掃除機をかけるだけではなく、水ぶきも!
掃除機だけでは、十分に花粉を取り除けせん。
掃除機をかけたあとは、必ず水ぶきを心がけます。
ソファーや座布団のカバーもこまめに洗濯をします!

≪天然成分で花粉症予防≫
・サプリメントやドリンク、お茶など、花粉症対策の食品類もたくさんあります。
・副作用の少ないこうしたアイテムを利用することもカシコイ方法です。
バラの花エキス バラの花から抽出したエキスは、すぐれた抗アレルギー作用がある事で知られています。
花粉症だけでなく、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などにも効果的です。
プロポリス ミツバチが集めた樹液と、ミツバチの唾液が混ざり合ったヤニ状の成分です。
ヒスタミンの過剰放出を抑えて花粉症の症状を抑える効果があります。
シソエキス 赤シソのエキスには、花粉症の症状を引き起こすきっかけとなる、IgE抗体を少なくする作用があると言われています。
甜茶
(てんちゃ)
バラ科の甜茶に含まれる甜茶ポリフェノールは、ヒスタミンの放出を抑えます。
特に花粉症の症状の緩和に役立つとされています。
※上記の天然成分は、最寄の薬局で購入することができます。
≪コンタクトはどうしたらいいの?≫
コンタクトをつけていると、目とコンタクトの間に花粉が入り込み、長時間目が花粉に接します。その為、症状が悪化することもあります。
症状がひどい場合は、外出時に専用めがねでガードする工夫も大事です。


<抗アレルギー用の目薬などを利用する場合>
コンタクトをいったん外して、5〜10分してから装着するようにしましょう!
≪かゆみや充血が激しい時≫
目のかゆみや充血が激しいときには、冷やしたタオルを閉じたまぶたの上に数分間当てます。 これを数回繰り返す「冷あん法」もお薦めです。
局所に冷たい刺激を与えることで、知覚神経のはたらきを一時的に鈍らせ、かゆみの症状を抑えます。

≪まとめ≫
花粉の動きをチェックし、「食事」「生活のバランス」を心がけましょう。
薬を服用する場合は、症状にあった薬を正しく選んで、飲み続けることが大切です。

▲ページトップ